ボイスオーバー 解説

【標準語が】ボイスオーバーとアクセント【基本です】

ひろ
ひろ
こんにちわ、ひろです。

専業でボイスオーバーアーティストを生業にしています。

まずボイスオーバーってなに?という人はこちら。

要するに、「声優・ナレーションをはじめとする宅録で行う声のお仕事全般」を指します。

専業1年目にしてボイスオーバーで月収50万円を達成した経験を元に、

声を仕事にしてみたい、副業を作りたいという人、

TV・アニメで活躍する声優やナレーターを目指しているという方へも、

有益な情報をお届けしたいと思っています。

さて、今回は正しい標準語を操るために必要な「アクセント」について。

標準語とアクセント

声優・ナレーター・アナウンス・ボイスオーバーなど、声を仕事にする人にとって、アクセントというのは重要なスキルです。

外国語との差、という話でもしたように、

日本語のアクセントの付け方は、「高・低」となります。

この書いている文字それぞれに、高い音を出すべきか、低い音を出すべきかというのが決まっているのです。

特に標準語では。

それほど大きくない日本においても、方言というものは多くあり、

同じ日本人でもまったく聞き取れない方言があったりします。

特にお年寄りに多い傾向ですが、ラジオもテレビも無い時代においては、

共通の言葉を短時間で伝達するというシステムが無く、色んな形が言葉の伝言ゲームが行われたり、

土地土地の特性によって変化したりしていきました。

東北においては、寒冷な地ということもあり、口をあまり動かさないように、フラットな高低が根付いたり、

大阪では商人の活気あふれる人々の扱う言葉として、大阪弁のトーンが馴染んだのでしょう。

大きな特徴としては、標準語では、単語の1音目と2音目は分けるという変化が必ず起きるのですが、

大阪弁では、1音目と2音目が同じになるという事もあったりします。

そんないろいろな日本語が存在する中で、

文明が進むにつれ、日本中へ同じ音声を届けられるようになってきたときに、

メディアで使うための標準語が制定されていくわけです。

それが標準語アクセント。

共通の認識へ

そんなこんなで、東京弁を中心として標準語が制定され、

各メディアでは主にその標準語を用いて読まれています。

各局アナウンサーは標準語の守護者としてきっちり守る傾向があります。

特にNHKなどは天下の国営放送として、アクセント辞典なども出しているわけですから、

それで守ってないのはおかしいということにはなりますよね。

そしてその全国を網羅するTV・ラジオが標準語のアクセントで読んでいるわけなので、

特に東京はそうですし、それにある程度慣れた地方でも、

標準語のアクセントから大幅にずれると、とても違和感になるわけです。

だから、ナレーションでももちろんそうですし、アニメであっても、特別な方言キャラクターでない限りは、標準アクセントに沿ったアクセントを求められます。

つまり標準語を扱えないというのは、声の仕事をする人としては半人前ということになります。

もちろん全ての言葉で辞典を引くわけにもいきませんし、

方言と思っていなかったものが方言だっち、東京生まれ、育ちの人でもアクセントを勘違いしていることももちろんあります。

ですが、一流の声優さんでも、アクセントで迷ったら辞書を引いていらっしゃいますし、
スタジオでも頼りにされるわけですから、なんとなくの知識ではなく、きちんと引く習慣をつけることが大事です。

アクセントの確認方法

さて、そんなアクセントの確認方法ですが、

昔は辞書一択でした。

NHKか新明解かのどちらかというのが一般的です。

最近NHKが大改訂を行なったので、それに対応するためにNHKを買ったという人ももしかしたら多いのかもしれませんね。

新明解は日本語の変態・・大家であらせられるところの金田一春彦先生監修ですから、説得力がありそうです。

CDもついているようですね。

そして時を経て、電子辞書も進化を経ていく中で、アクセント辞典も入れてくれるものも多くなりました。

物によってピンキリで、アクセントまであるものは多少高価なものかもしれませんね。

ただパッとひける手軽さはありましたし、他の辞書も面白かったので、一時期は重宝した物です。

ただ辞典は辞典で、引いたもののそばの言葉もしれるという、辞典のメリットあるあるがアクセント辞典のももちろんありました。

そして中身はNHK出版のアクセント辞典が多いような感じがありましたね。

そして、ネットへ。

集合知ネットが進化していく中で、

ネットで検索できるものや、

http://www.gavo.t.u-tokyo.ac.jp/ojad/

アプリなども出てきて、利便性は格段に上がりました。

https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.monokakido.nhkaccent

現場へでかい辞典も電子辞書も持って行かなくてもよくなったのは革命ですね。

それだけダウンロードすればいいから価格も辞典とそこまで変わらないし音声もついています。

そしてアプリや辞典で網羅しきれないものも、ネットの方は無限の収容量でフォローしてくれます。

ありがたい時代になってものですねぇ。

時代とともに変わるもの

ただ、言葉は生き物です。

時代ともに新しい言葉も生まれてくれば、

使わなくなった言葉もあり、

誤った使い方が浸透していくものもあります。

そしてアクセントも多分に漏れず。

2016年にNHKがアクセントの大改訂を発表し、

アクセントの引き方も変えた事で声界隈はざわざわしました。

まぁ逆に言えば、絶対の正解なんてものはなく、多数派が正義とも言えたりします。

そもそもダブル、トリプルアクセントなんてものも平気でありますしね。

今は当たり前のアクセントも、インフルエンサーが違うアクセントで喋った言葉がバズりまくって浸透してきたら、それで変わってくるようなものなので、

これはこういうもんなんだ!と頑なに言い続けるのは老害の始まりです。

柔軟に変化にも対応しつつ、でも現在の主とされるアクセントには気を配りながら、バランスをとって時代にあった美しい言葉を紡ぐのが現代を生きる声職人には大事なことかなと思います。

というわけで、どんな人も抑えておくべきアクセント。

是非迷ったときは調べる癖を身につけてみましょう。

ではでは。