ボイスオーバー 解説

自分が気づいたらAI音声に?案件の意図は疑ってかかろう。

ひろ
ひろ
こんにちわ、ひろです。

専業でボイスオーバーアーティストを生業にしています。

まずボイスオーバーってなに?という人はこちら。

要するに、「声優・ナレーションをはじめとする宅録で行う声のお仕事全般」を指します。

専業1年目にしてボイスオーバーで月収100万円を達成した経験を元に、

声を仕事にしてみたい、副業を作りたいという人、

TV・アニメで活躍する声優やナレーターを目指しているという方へも、

有益な情報をお届けしたいと思っています。

AI音声の進化

度々AI音声について触れていますが、まぁ場合によっちゃぁネアンデルタール人に対するホモサピエンスのような存在かもしれないわけで、情勢は常に注視しておくことは大切なのだと思います。

さて、先日案件があり、原稿と共にトーンの確認音声みたいなものがついていました。

読み方も教えてくれるのは丁寧ですねぇと思いながら聞いてみると、まぁ驚くほど上手いというわけでもないが、割と安定して音もはっきりしていて、ボイスオーバーでは充分仕事できるだろうなーという感じでした。

それが長さ的に原稿丸ごと読んでいるくらいの長さで、え?と思って聞いていると、少し音に違和感があるところなども出てきて、タイトルを読んでみると、中国語でAI音声と書かれていました。

AI音声だったんかい!

聞き流すとそんなに違和感ないくらいのレベルで、珍しめの固有名詞などが出てくるとガタっとくるくらいで、正直ビビりました。

テレビのバラエティーなどで即席で作るAI音声はまぁ頑張ってそれじゃぁねぇ〜と思って聞いていましたが、

世界を本気でリードしようとしている大国中国、まじでAI音声をかためにきてるなぁと思わされました。

別の角度見てみると

そして脅威を感じると共に、おそらくこのAI音声には元のしゃべり手がいるわけです。

日本のTV番組でAI音声を作成したときにやっていたのは、

無数の個別の音声を収録。(意味がわからなかったりかなり特殊な単語などもあったように思います。)

その録ったサンプルの原稿が、日本語で言葉を操る上で必要な音の流れを網羅していて、それで作成したAI音声が、どんな言葉を入力してもそれっぽくしゃべってくれる、というような仕組み。

こういう形で録った元のしゃべり手は、こういう使われ方をしているのを知っているのだろうか?ということ。

海外案件を覗いてみると、中には日本語学習の為の音声ということで、色んな言葉、文章の羅列を読んでくださいというような案件もあったりします。

自分は基本的に意味のつながらない文章をたくさん読むのが嫌いなので最近は受けていないのですが、

これって、AI音声を作成するサンプルにもなりえるのかー・・・

と思うと、少し怖くなりました。

もし仮に気づかない間に自分のAI音声が作られていて、それが自由に使えるようになったら、そしてそれが自分の報酬レートよりやすかったら、同じようなトーンの仕事は回ってこないということにもなり得るわけですよね。

それもAI音声作成用の音声サンプルとしての仕事であれば、相応の対価を交渉する術があるでしょうが、

日本語案件ですからーと音声を取られて、これわしのやないかーと言ったとて、似てるだけしょー、同じ原稿しゃべってないですからーと言われたらおしまいですよね。

某国=ヤバいと短絡的にはしたくないですが、模倣・パクリ・目的の為に手段を選ばない事例には今までの歴史で事欠きません。

少なくとも、その案件がどういうことに使われそうであるかということに関して、疑ってかかる必要がありそうです。

とはいえ、そう大したことにはならないのではという見方もあって、

AI音声はその読んだ音声のトーンに依存する、とするとそのAIが表現できるのは一色のトーンで、対応できない言葉もあるわけですから、生身にしゃべってもらいたいものとAI音声で使われる事がどれほど被ってくるかはわかりません。

今の時代より音声も体温を求められているのは色んな案件からも窺い知れるので、そうそう完全に取った変わるかなというところ。

他に、自分がやんなくても誰かがやるよね、というところ。ある程度の報酬であれば、誰かはその案件をやり、同様に自分の音声よりも報酬も安くクオリティがほどほどなら仕事はとられるわけで、どこでどう使われるかわからない気持ち悪さを除けば、そう進む未来に違いはないのではないかという考え。

あとは、勝手に自分の声がAI音声で世界中に拡散されるということは、自分の声の価値があがり、スタンダードな良い声として広まれば、逆に案件が増えるのではないだろうか、という、

効率主義のイノベーターがyoutubeの切り抜きを容認するかのような考え方はどうでしょうか。

まぁボーカロイドの中の人がどこまで売れたか?っていうことと、切り抜きは本人の思考を広めているのであって、AI音声は声だけだしなーと思うと暴論すぎるかなとも思います。

まぁうっかり便利なAIひろ音声が登場して世界で使われたら、それもまた人体社会実験としてネタにはなるのかもなーと思うと、

総合して受けるか受けないか非常に悩ましいところです。受けるなら逆に下手に読んだろかなとかも考えてしまったり。

とにもかくにも、少しでも違和感があれば、そこには裏の意図もあるかもしれません。

自分の身は自分で守らないといけないフリーランスですから、常に疑ってかかるくらいでちょうど良いと思います。

その案件は本当にその報酬に見合った仕事なのでしょうか?大事に進めて行きましょう。

ではでは。