ボイスオーバー 解説

お金を稼ぐほどに生まれてくる不安

ひろ
ひろ
こんにちわ、ひろです。

専業でボイスオーバーアーティストを生業にしています。

まずボイスオーバーってなに?という人はこちら。

要するに、「声優・ナレーションをはじめとする宅録で行う声のお仕事全般」を指します。

専業1年目にしてボイスオーバーで月収100万円を達成した経験を元に、

声を仕事にしてみたい、副業を作りたいという人、

TV・アニメで活躍する声優やナレーターを目指しているという方へも、

有益な情報をお届けしたいと思っています。

本日はボイスオーバーとは少し関係のないお話。興味のある人はご覧ください。

貧乏からの脱出

夢を志した時から貧乏を覚悟していました。

一握りの人間がなれるもので、どの一流声優さんも下積みを経ている、学校にもお金がかかる、一人暮らしも親に頼るわけにはいかない。バイトも勉強や事務所とのコミュニケーションの合間を縫って。

実際の細かい収支計算やシミュレーションなどはできないポンチ野郎でしたが、漠然とした貧乏を覚悟して業界を目指し、実家から学校へ通ううちは、遠い通学には多少大変さを感じつつも、それなりに質素倹約して上京費用を捻出し、

東京で事務所の養成所へ通いながらバイト生活。基本的に不安症かつ人に頼りたくない性格なので、バイトは基本フルで入りながら、その隙間を縫って発声のためのトレーニングやセリフ覚えなどにあてるなど、効率よく生活費やレッスン費を稼ぎながら赤字になることは無い性格でした。

ただまぁ余裕があるかと言ったらまったくなく、貯金ができてきたら気になっていたレッスンへ投資するというような形で、それも2年もかけて養成所に通って落ちたら、2年もかけて養成所に通って受かった事務所でクビになったら、というその時々の恐怖心が投資に向かわせていたんだなぁと思うと、成長の為に必要なのは適度な競争なのだろうなぁと思ったりはします。

そんなこんなで基本お金がなく、ちょくちょく結婚しだす同級生達のお祝儀が重たくのしかかって行きたくないなーと思ってしまっていたなんていうのは、一つの貧乏への後悔でもあります。

その時点で、そんな出費も全部売れて回収してやるという気概は足りなかったのかもしれませんね。

そして退所し正社員になり、レッスン費用にもお金をかけなくなり、少しずつ溜まってきて、

それでも若い頃の投資癖がどこかに残っていたのか、もっと貯金しよう、ではなくボイスオーバーの資材へ投入することができたのは、声の仕事への渇望と学校の業務の閉塞感などがあったのでしょうか。

そしてボイスオーバーに必要なものが一通りそろい、収入も飛躍的に上がってきて、今、貯金が溜まっていくフェーズに入ってきました。

抜け出して見えてきたもの

こう考えると、まともに貯金出来てこなかったんだなーと思いますし、

使ってもこなかったもんだから、趣味にがっつり投下するという気にもなりません。

もっと正社員で安定的に将来も見据えられたらまた違うのでしょうか。

そして、少しずつ溜まる中で感じたものは、貯まったら貯まったで違う不安も出てくるんだなーという事。

貯まっているものをただ置いておくだけでいいのか、よりよい利息の銀行へ移すべきか?

ある程度は投資へまわしておくべきか?もっておいてインフレが進んでいけば、もっと今のうちに使っておけば良かったと思うんだろうか?

戦争でも起きようもんならお金なんて紙切れになるんだろう。地震は?ハイパーインフレは?ドルで持っていた方が?

持っている、というだけで色んな疑問が出て、将来への不安も出てきます。

カツカツでその月を暮らしていた時期は、そんな事考えず、なんとか体を壊さず稼いで、できるだけ食費や出費を抑えて、その中でしたいことができるかだけを考えていたのですが、

それが富裕層なんかは、子供も何人かいて、それが私立や高額なレッスンなどもあったり、自信も嫁も高いグレードの付き合いや見栄の張り合いなどがあれば尚更、一歩足を踏み外せば全てが壊れる中で頑張っているんだろうなぁと。

多少お金を持っていれば幸せなんだろうなんて、持っていないものの幸せな妄想であり、

持っていれば持っているなりのいくらでも下がある不安があって、

そりゃぁ既得権益を全力で守ったり、悪どいことをしてでも稼ごうとしたり、人の注目を浴びて稼げるなら炎上も辞さない覚悟で攻めた発信もするんだろうなぁ〜なんてことをぼんやり考えました。

自分は見栄を持ちようもないところから進んできたので、守るものもなく、のんびりと質素にお金と向き合ってきたので、悩みは軽いですが、世の悪も何かを守るためにも存在しているんだなぁと思うと無くなりようもないのかもね〜と少し切なく、少し世界が広がったような、そんなモヤっとした気持ちが残りました。

本当に何をどうしようが不安の種はそれぞれの心の中だけにあって、それとどう向き合うのかが大切なんですね。

夢を追いながらも中々先が見えず苦しい時期に、夢があって追いかけられるって幸せだよなーと正社員安定マンに言われて、は?と思う時期もあったけれど、今はその気持ちがとってもよくわかる。

一度きりの人生で本当にやりたいけれどやれなかったことというのは死ぬ前に後悔するんだろうなぁと。

大きな一つのソレを消化できた自分はそれだけでも十分幸せなのだろうと思いつつ、それを他の誰かにも提供できるよう、できることをやっていきたいなぁと思ったりしました。

ではでは。