演技・技術関連

【声優レッスン本レビュー】『イヴァナ・チャバックの演技術』イヴァナ・チャバック

ひろ
ひろ
こんにちわ、ひろです。

まずボイスオーバーってなに?という人はこちら。

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要するに、「声優・ナレーションをはじめとする宅録で行う声のお仕事全般」を指します。

専業1年目にしてボイスオーバーで月収50万円を達成した経験を元に、
声を仕事にしてみたい、副業を作りたいという人、
TV・アニメで活躍する声優やナレーターを目指しているという方へも、

有益な情報をお届けしたいと思っています。

本日はレッスン本レビューシリーズです。

先人の教えが学べる本は大事ですが、無駄にお金は使えない。
新品で何千円もする専門書ならなおさらです。

という事で、当ブログで声の仕事に関わる本をレビューして、本当に買うべきかどうか吟味する手助けになればと思います。

イヴァナ・チャバックの演技術 著:イヴァナ・チャバック

今回はこちら。

イヴァナ・チャバックの演技術〜俳優力で勝つ為の12段階式メソッド

イヴァナ・チャバック

ハリウッドが絶大の信頼を置くアクティングコーチ・演技指導者。

ブラッド・ピットやビヨンセを始め、ハル・ベリーやシャーリーズ・セロン、ジム・キャリー、メグ・ライアンといった錚々たるメンバーが並ぶ。

「スターのコーチ」の異名、とのこと。

こちらの本はチャバックさんの演技術、チャバック・メソッドの認定講師の白石哲也さんや翻訳を担当されているとあり、ともすると小難しくなる演技系の翻訳本を明解に訳してくれています。

ハリウッドの伝説的コーチングのメソッドを体系的に一冊にまとめたというこちらの本。

演技メソッド本としてとても有名なものとなります。

内容

内容は副題にもあるように、チャバック式の12ステップにわかれたアクティング・テクニックを掲載されています。

演技の根っこという部分ではスタニスラフスキーの内容に近いものもあったりします。

自分の中では、「分かりやすい演技書No.1」をあげるとしたらこちらの本をあげます。

ともすると演技って、感情とは何か、役の一生を生きなければ・・と、無限の彼方へ追いやられそうになります。

よーし、役の年表を作ってみようとか、過去に起きたことを全部あげてみよう、この人が言ったであろう場所は全て行ってみよう、経験してみよう。とかになってきます。

もちろん深遠な演技の世界を突き詰めるにはそう行ったことも重要ですし、頭から否定する演技関係者もいないかと思います。

ただ、そうしているうちに何が正しいのかわからなくなっていき悩んだ挙句に、芝居が嫌いになる、というようなことも出てきてしまうかもしれません。

そこでイヴァナチャバックのしっかりとステップに区切って、

役柄の持つ一番大きな目的からそのセリフの瞬間に感じる想いや自分が反応する動きまで、

ステップごとの解説とそこで与えられたテーマについての自分の中の回答をしっかりと作っていけば、

気づいたら最低限必要な役作りの骨格ができていきます。

つまり自分の演技力・練習方法というよりは、

適切にその芝居のその役を生きる為のアプローチ方法という色が強いかなと思います。
(もちろんエクササイズにも言及してますし、エクササイズが基になければアプローチも腑に落ちませんが)

なので、もし演技の基礎力を上げたいのであれば、以前ご紹介した「演技と演出のレッスン」、

実際に芝居を演じるにあたって、台本を通した役へのアプローチを段階的にやっていきたいということであれば、チャバック・メソッドが適していると考えます。

個人的にポロリと鱗が落ちたのはラストのステップ。「手放す」ということ。
詳しくは本を読んで頂ければと思いますが、なかなか明確にここをステップとする関連本は見たことないかなぁと思います。

全体のステップの感覚を持ちながらも、一流の声優さんは、ラストステップ「手放す」がきちんと出来ているからこそ生き生きと「狙い」がいやらしくならず、そこにいられるんだなぁと思いました。

こう行ったそれぞれの内容が、解説から始まり、実際にあった役者やシーンを通して証明してくれるので、すごく腑に落ちる内容となっています。

ボイスオーバーとして

さて、基本ハリウッドの映画を中心とした演技術が書かれているこちらの本。

舞台や映像でもなければ、アニメほどノンストップで録るわけでもなくましてや一人でやっていくボイスオーバー。

役に立つんですか?という感じなんですが、

役に立つんです。

基本的にこのメソッドは脚本からの読み取り、というところを中心に描かれていて、
それはボイスオーバーの原稿においても変わりありません。

現行の中の全体の目的があり、シーンの目的があり、そこに抱える障害を持ち・・・

流石に応用の聞きづらいところもありますが、原稿から何かを読み取って喋るという意味では有益なことだらけです。それはたとえナレーションにしても同じこと。

というよりも、声だけで変化をつけなければならない声優・ナレーター・ボイスオーバーこそ、このメソッドを深く理解する必要があると思います。

まぁ時には何年もかける映画や、何ヶ月も稽古する舞台とは違い、

ボイスオーバーが一個づつこのメソッドを通すのは流石に無茶ですが、(できたらめちゃレベル上がると思います。)

一つづつのエッセンスを理解することで、
原稿をぱっと見て、役に必要な葛藤をサクッと理解することができるようになれば、
読みのクオリティの底上げができていきます。

まとめ

ということで、イヴァナ・チャバックの演技術をオススメしたいのは、

・声だけで読みの変化が中々つかないと言う人

・役をもらった時に、役にどうアプローチしていいのかさっぱりわからない人

・他のメソッド本を読んでみて、難しくて断念した人

・原稿の読み取りスピードをあげて効率を上げたい人

などでしょうか。

ある程度の訓練を受けていても、、なーるーほーどー。と唸りまくったのを覚えています。

教えてくださる先生方も、エッセンス的には同じことを言っていたりもするのですが、

分かりやすいステップで体系的に落とし込んで理解することが、
ここまで一つ一つの理解を深めて繋がっていくかと思い知りました。

演技で悩んでいるなら是非、購入してみて損はないと思います。

自分もずっとカバンに入れて持ち歩いて読み込んでいたら、急な雨に降られて本の先っちょが濡れてマダラになってしまったので、また折を見て新しいものを買おうと思います泣

ではでは。