ボイスオーバー 解説

効率ばかりを追い求めるのも良くないよねというお話

ひろ
ひろ
こんにちわ、ひろです。

専業でボイスオーバーアーティストを生業にしています。

まずボイスオーバーってなに?という人はこちら。

要するに、「声優・ナレーションをはじめとする宅録で行う声のお仕事全般」を指します。

専業1年目にしてボイスオーバーで月収100万円を達成した経験を元に、

声を仕事にしてみたい、副業を作りたいという人、

TV・アニメで活躍する声優やナレーターを目指しているという方へも、

有益な情報をお届けしたいと思っています。

ボイスオーバーは効率が命

常々、ボイスオーバーは多くの案件が薄利多売形式なので、効率が大切でっせと言う話をしています。

もちろんボイスオーバーもピンキリですが、
ただまぁ知る人ぞ知るレジェンド日本人ボイスオーバーアーティストを知らない、というのは
トップ日本人スタジオ声優・ナレーターよりは利益率は低いということなのでしょう。

特に読み込んで、限られたスタジオ時間で録っておつかれ。
という声専門のスタイルでは無く、そこから編集、ノイズ処理、クライアントとコミュニケーション、経理と、付随する仕事がちょろちょろと出てきます。

まぁその満遍なくスキルが必要、と言うことが間口を狭めているということではあるので、とりあえず感覚でそこそこできる自分の平均体質も今は誇ってもいいのでしょう。
昔は無個性の人生を恨んだものです。それも瞬間の選択を自分が無難な方へ選んでいるのだと今なら思いますがね。

気を抜くとポエみんぐ空間へ誘われるので先に進みます。

そんなこんなで移動だ打ち合わせだと色んな縛りがある現場声優・ナレーターの場合は、大きく稼ごうとする場合、単価を極限まで上げていかないとすぐに限界がきてしまいます。

そして宅録のボイスオーバーの場合は、納期が許す限り、何件も並行しながら進めていき、効率よく捌いていって案件数を稼ぎながら、もしくは大型案件をスピーディーにこなしながら報酬を上げていきます。

そうなった時に。

どうしても、こだわりというのも時間を食うポイントの一つです。

表現というのは無限の選択肢の中から一つを選び切る作業で、一つの原稿の中から、依頼の背景を捉え、ターゲットを見定め、全ての言葉を熟知し、全て原稿を頭に入れ、心から放たれたように語る。

ひとつひとつを納得いくまで仕上げて取り組もうと思ったら、5分で終わる案件も平気で1日かけれると思います。

でもたくさんの案件と生活に追われる中でそういうわけにもいかない。

現場声優・ナレーターならば空き時間や移動時間、収録の合間など、物理的に仕事が入らないところはたくさんあり、そういった時に次の表現について練る事も可能だったりします。

そもそもそんなトップオブトップ以外は隙間なくスケジュールがびっしりなんてことほぼないですしね。

それがボイスオーバーは、すでに5案件とか並行して進み、どの瞬間に次の案件が入るかもしれない。

抱え続けるとどこかで破綻してしまうかもしれない怖さもある中で、捌き続ける状態にあります。

要するに、いくらでもこだわりを捨ててしまう環境にあると言う事。

それは行先の存在感や深みというものにも変化が出てきてしまうのかもしれないなぁと思い、どこから落ち着いて自分の表現を見つめ直す時間もとらないといけないなと思ったりします。

それができるのも、十分に報酬がいただけて、自在にスケジュールをきることができるボイスオーバーならではとも言えるかなと思います。

安定して仕事をし出すと、できることしかやらないし、今までやってきたことの組み合わせでなんとか凌げてしまうということがほとんどです。

そこから根本的に新しいことが生まれる気配が中々無いと言うのは残念なことなんだろうと思います。

こういうのを感じるから、売れている人たちは、若い頃は本当に色んな経験をした方がいい、できることばっかりやってないで、できないことにたくさん挑戦した方がいいとか言うんでしょうね。

今になっていいたい気持ちもわかりますが、売れていもいない若い頃の自分にはまぁ刺さりませんでした笑

基本的に今になると大概の先生方の説法はまーそうだよねと思えますが、経験してみないとわからないというのも結局一方通行な話ですよね。どれだけ20代前半の自分の思考に寄り添えるかが伝わりやすいアドバイスになるんでしょうねぇ。

まぁとにもかくにも、今は20代でもがいた表現の貯金でなんとか仕事をしていますが、その後も見据えて考えていかないとなと思う次第です。

今日のボイスオーバーの仕事、どこまでこだわれましたか?

ではでは。