ボイスオーバー 解説

声優を目指すということは、すでに出来上がっている業界に入り込むということ

ひろ
ひろ
こんにちわ、ひろです。

専業でボイスオーバーアーティストを生業にしています。

まずボイスオーバーってなに?という人はこちら。

要するに、「声優・ナレーションをはじめとする宅録で行う声のお仕事全般」を指します。

専業1年目にしてボイスオーバーで月収50万円を達成した経験を元に、

声を仕事にしてみたい、副業を作りたいという人、

TV・アニメで活躍する声優やナレーターを目指しているという方へも、

有益な情報をお届けしたいと思っています。

できたものに入り込む事の難しさ

先日もアニメ声優などは、ふるーい慣習のギャラシステムに縛られているというお話をしました。

何十年も経っているのに大した変化もしているようには見えません。

それは幸か不幸か、不幸でしょうが、日本の給料水準はここ2、30年変わっていない、ということも根底にあるでしょうが、

そうでなくても、少子高齢化でしっかりベテランに発言権のある声優業界において、重鎮の理解に無しに改変していくことは難しいでしょうし、

この制度を作ったのも故野沢那智氏などベテラン声優さん達が若手のギャラを守る為に作ったとも言われ、

その思想はとても素晴らしいですが、その尊さ故に、その仲間のみなさんもバリバリ活躍している現状では、そこにメスを入れるのが難しい状況なのだろうなぁとも想定します。

他にも、いわゆる「代わりはいくらでもいる」状態。たとえノーギャラでも出演したいという人も事務所もいるだろうし、実際にそういった交渉もあったりしたようです。今はわかりませんが。

そんな中にあっても、主役、を張った人たちもどんどんといなくなっていくというのも厳しい世界。

知る人ぞ知るという烙印を押され、細々とフリーで活動するのもしずらい状況にもなったり。

そして業界も、基本的には事務所の大先輩が教え、業界のイロハを教え込み、自分の経験が正解であるかのように育て上げた挙句、業界は新しさを求めて、違う路線の新人を探してきたりとか。
そして結局はまったく違う発想の芸人さんや芸能人に仕事を取られたり。

そういった過去の栄光の価値観に取り込まれて迎合していては新時代を築けないけど、
ただただ反発していても、可愛がられず使われない。

その絶妙なさじ加減の中で自分をねじ込んでいくということが求められてきます。

最高の自立心と可愛げ、それを貫く芯。

こういったものが求められてくるんだと思います。

ただただ上手くてもダメ、ただただ可愛がられてもダメ。
声優・ナレーターを目指すというのは、最強に難しいゲームなんだろうなと今振り返って思います

そこで頭角を表して活躍し続けている人たちは、やはり紛れもない「天才」なんだと思います。

業界発展の初期には通じたそれらが通用しない今というのが、最も参入が難しい状況になっているんじゃないかなーと思ったりしています。

そして声優事務所が明確にスター稼業としてしか成立しなくなっている今、

スタジオ声優・ナレーター業界は、天才にしか個人的にはオススメできないと思います。

もちろんその過程でいろんな展開はありますから、目指すことすらやめたほうがいいとは思いませんけどね。

ただそれくらいのことをしようとしているという強い覚悟は必要です。

昔はご多分に漏れず、偉い人に媚びている人を軽蔑の目で見ていましたが、

今は逆に、それくらいもできないならやめちまえ、くらいの気持ちも出てきました。

どこにも突き抜けないヤツに居場所は無い。それが声優。

でもできることは人それぞれ。自分の持っている能力の中でどう突き抜けるか。

それが問題だ。

ではでは。