ボイスオーバー 解説

TVナレーションの行方

ひろ
ひろ
こんにちわ、ひろです。

専業でボイスオーバーアーティストを生業にしています。

まずボイスオーバーってなに?という人はこちら。

要するに、「声優・ナレーションをはじめとする宅録で行う声のお仕事全般」を指します。

専業1年目にしてボイスオーバーで月収100万円を達成した経験を元に、

声を仕事にしてみたい、副業を作りたいという人、

TV・アニメで活躍する声優やナレーターを目指しているという方へも、

有益な情報をお届けしたいと思っています。

抜け感はプロの技

時々私も、日本の番組のナレーションをいただくことがあります。

それにプロナレーターのスクールへ行ったり、番組ナレーションを研究したりもしていました。

そして現在、割とナレーター界も慌ただしくなっていたりします。

某プロナレーターさんが有名声優を起用する事に苦言を呈してプチ炎上したりしていたように、

TVナレーターの分野に、本職を差し置いて、声優、俳優、タレントとぐいぐい食い込んできています。

ナレーション戦国時代、原因は・・・

これもひとえに予算がないからだろうなぁと個人的には思います。

高度経済成長期にそれぞれの分野できっちりと不文律で棲み分けされていた、というか他の分野にねじ込まなくてもいいほど、トッププレイヤーは忙しかったというべきでしょうか。

そこから経済の低迷により、事務所の売上や所属タレントのスケジュール埋めの為に、受けれるものは受けたり、全方位に営業を仕掛けないと厳しくなってきたというのが実情じゃないかなぁと思います。

一度上がった生活費を下げられない成金のように、事務所はどうにか仕事量と売上をキープしたい。

これが現状の現場の大混戦を引き起こしているんだろうなぁと。

高度経済成長の功罪

多分高度経済成長みたいな急すぎる成長が無ければ、元から市場はみんなでシェアしながらマルチな少数精鋭の芸能界として成長を続けていたんじゃないかなぁと。

そう思うと、バブルが引き起こした日本全体への影響って、エグいよなぁと思ったり。

さら言うなら敗戦から来るアメリカとの力関係という所がそもそもって事もあるでしょう。

もちろん大きな経済成長がなければ、今ある文化もどこまで花開いていたかもわからないわけですから、一方的に非難できるものでもなく、ルネッサンスの後もこんな惨状になったりしたのかなーなんて。

いつものように話が逸れてきたところで。

今後のナレーションについて

とにかく金が現場に無い。と言うことがナレーターのとっての全ての元凶なのでしょう。

うまいけど影響力が無いナレーターよりも、TVナレーターとしてはトップでは無いけれど、影響力がある声優俳優タレントを使ってしまうというのはよく分かります。

お金があれば別の場所で影響力を作れたのですが今はそれが無い。

するとナレーターにしても、上手いというよりも、引っ掛かりのあるナレーターさんの起用が目立ってきています。

プロナレーターはどこへ?

こうなってくると、もう上手いだけではナレーターは務まらなくなってくるのか?

ところが実はそうでもないんじゃないかなぁと自分は最近思ったりします。

というのも、「結構崩したナレーションって、扱いが非常にむずかしい」のではないかと。

ゆるいバラエティであろうと、多くのスポンサーからお金をもらって成立させている番組です。どんな番組であれ自社テレビ局の行方という大きな責任を持って放映されています。

崩したナレーションがプロの作品として通用するというのって、
その他の素材をプロフェッショナルとしてクオリティを高めた上で、小さく崩すから引っかかりになるのであって、
そもそもの番組のクオリティが程々なところに残念なナレーションを当ててしまうと、ただの素人作品になってしまう。

絶妙なディレクションとコンセプトの成せる現象なのではないだろうかと思うわけです。

そして、TVにとって食われたラジオ業界で、結局知名度やファンが多かろうが、ちゃんと喋るのが達者な人が残っていくように、

ゆくゆくはかっちりしたナレーションへ覇権が戻っていく日も遠くないんじゃないかなーと考えています。

ただまぁ昔のように拘束も少なくギャラもいい、「割りのいいお仕事」という事にはならないとは思いますけどね。あの番組の人、というネームバリューを作って、さまざま活動して稼いでいくというスタイルになっていくでしょう。

TVナレーションは宣伝です。という感じ。タレントもそう言った感覚の人も最近増えていますよね。

時代の変わり目は来ている

さまざまな世界情勢も余談を許さず、平和ボケもしていられない空気も蔓延しています。

平和だからゆるい番組が成立する。

今後さらに世間が窮屈になると、ゆるい番組は居場所を失ってくるでしょう。

ということで、どこで循環が起こるのか。
ただただ現在の流行りを意識して、ゆるナレーションばかり追っかけていたら、時代から取り残されてしまうかもしれません。

低予算で情報を明瞭に伝えていく。仕事と報酬の感覚が正当にマッチしていく。いや、いかざるを得ない時代の到来です。

流行りをさっと吸収して生かすことは大事ですが、大事な読みの根幹を揺るがさないよう、日々精進して読みの世界へ邁進していくことが大事なのかなぁと思います。

時代を読んで、確信を持って自身を生かす。明日はどっちだ。

ではでは。