ボイスオーバー 解説

声優の体調不良の多発。業界の闇?

ひろ
ひろ
こんにちわ、ひろです。

専業でボイスオーバーアーティストを生業にしています。

まずボイスオーバーってなに?という人はこちら。

要するに、「声優・ナレーションをはじめとする宅録で行う声のお仕事全般」を指します。

専業1年目にしてボイスオーバーで月収100万円を達成した経験を元に、

声を仕事にしてみたい、副業を作りたいという人、

TV・アニメで活躍する声優やナレーターを目指しているという方へも、

有益な情報をお届けしたいと思っています。

ニュースで声優の体調不良が増加中・・

ここ最近、声優の体調不良がニュースを賑わせていました。

難病の発覚であったり、休養の発表であったり。

ニュースでも取り上げられたりして、中には業界に闇があるのでは、過酷な労働環境が・・とSNSの陰謀論かのような形で取り上げたりされていましたが。

結論、注目度が比較的に上がった、ということでしょう。

世間の変化

業界に近い人間からすると、昔からご病気で療養の為に一時現場を離れられる声優さんは度々いらっしゃいましたし、中には若くしてお亡くなりになられた声優やナレーターさんもいらっしゃいます。

でもそれはよっぽどの大御所や国民的アニメ声優くらいしかニュースにはなっていませんでした。

それが、エンタメファン以外にとってはよく知らない、という声優さんの体調不良もニュースになっているので、急激に増加しているように見えたということでしょうね。

なんなら10万人代のyoutuberさんの事もニュースになる時代ですから。

副業ブームの中で、ニュースライターもネットメディアも無限に増殖していく中で、あらゆるものがとにかく記事化されてしまっていますよね。

いずれ淘汰が始まっていくのだろうと思います。先日もお伝えしましたが、アメリカを中心とした来年からの景気後退によって引きづられて落ちる広告収入が、乱立するネットメディアにも打撃を与えそうな雰囲気ですよね。

でもやっぱり業界は厳しい

まぁニュースの煽りの「激増」というのはそういう事情だろうとは思います。

ただ現場が過酷であるというのは否定するところではありません。

トップクオリティを生み出すアニメ現場では、途方もないプレッシャーがかかります。

大体の若手声優さんは現場での叱責に涙し、10円ハゲをこさえ、才能ないからやめようと思ったというエピソードにはこと欠きません。

その他スター家業を目指す裏には、セクハラパワハラ、悪質なクライアント、ストーカー、同業者の嫌がらせなどなどなど。

世間一般の企業では起こり得ない事が起こるのもまたこの業界。

人間がいて、激しい競争がある以上そんなストレスはつきものです。

ブラックという言葉が話題になり、ハラスメントがどんどん規制されていこうとも、表面的になくなるだけで、プレッシャーが無くなることはないでしょう。

業界以外の世界の変化

そんな中でコロナで仕事が減り、単独収録が増えることで人気声優へ仕事が偏り、ここへ来てインボイス導入。

先日はインボイス反対運動について多少辛辣に書いてしまったものの、同情の余地はありますね。

人間気が抜けると体にくるもので、溜まっていたストレスの蓄積が、色んな形となって表れたと言われても不思議ではありません。

20代ならまだしも、ある程度の才能を持ち合わせて、持ち合わせたが故に、この業界に賭け、30代中盤となり現在もがいている同期や先輩後輩の心労いくばくかと時々心配になります。

まぁ自分に心配されなくても、優秀な人たちなので、いろんな形で活躍できると思いますが

もちろん、言われるまでもなく自分で選んだ道。こんなリスクを意識せずに入ったわけではありません。

が、業界だけの話ではなく日本の凋落に、世界的な異変なんて潮流も含めた将来像まであったわけでは無いでしょうから、本当に気の毒な部分でもあります。

業界が選び取る道

そして大昔のギャランティ制度の見直しも全くせず、名前が売れれば他で回収できるからとアニメ一本の出演料で権利を持たせる事の無かった声優業界も今の苦しみを産んでいるのでは無いでしょうか。

サブスクリプション全盛の時代。あらゆる動画コンテンツプラットフォームで声優さんの音声が流れるのに、声優さん自身にギャランティが、一銭も入ってないとかどうかしています。

権利を投げ打った安売り過当競争で全員が負ける世界へ持って行ったのは、
業界トップの先見の明の無さであり、既得権の保護に負けたのであり、事務所という団体の力学に長らく個人が打ち勝てなかった事も要素でしょう。
これぞニッポンって感じもします。

そう考えると、とても複雑に絡み合いすぎていますが、業界の闇っていうのはあながち間違ってもいない事なのかもしれませんね。

インボイス廃止で業界を(低所得者を?)救おうとしている人がいますが、
個人的には業界が一度盛大にぶっ壊れない限り根本の解決は訪れない気がします。

そしてそれはそんなに遠く無いかもと。

そして若者が選ぶ道

さぁエンタメに憧れるこれからの人はどこへ自分の可能性を張るのか。

先日も言ったように、「成功=実力×環境」だと今は強く思います。

環境は考え方とも言えます。

先のVOICTION騒動のアンケートを見る限り、声優界のトップ5%に入る見込みが無いならば、しっかり行先を考えた方がよいのかもしれません。

トップ5%ならばこの状況でもまだまだやっていけるでしょう。

ただまぁ正直今の声優業界はトップ声優もソーシャルゲームに食わせてもらってるような感じもするので、いよいよ日本経済が弱体化してきてそこがこけだすと、どうなっちゃうんだろうという気もします。

いまやWワークで生活を保障するというのも立派な夢の追い方です。

先日動画で見た方は、芸術に身を置く為に起業し、何億も得てから本格的にクリエイターとして活動しているという方もいました。

それが言い訳も泣き言も言わず、運を待つだけでもない、自分で人生の夢を切り開くということの最高峰ですね。あっぱれ。そしてその動き方のほうが、結果的に多くの人を助けられると思います。

もちろん声優業界を目指すなとは言いませんが、アニメ声優というぶらさがるエサの前に、大事なものを差し出さぬよう・・。

ではでは。