演技・技術関連

誇りと伝統がもたらすクオリティ

ひろ
ひろ
こんにちわ、ひろです。

専業でボイスオーバーアーティストを生業にしています。

まずボイスオーバーってなに?という人はこちら。

要するに、「声優・ナレーションをはじめとする宅録で行う声のお仕事全般」を指します。

専業1年目にしてボイスオーバーで月収100万円を達成した経験を元に、

声を仕事にしてみたい、副業を作りたいという人、

TV・アニメで活躍する声優やナレーターを目指しているという方へも、

有益な情報をお届けしたいと思っています。

伝統が生み出す進化

最近、ガンダム〜水星の魔女〜にハマっています。

初回から見ているのですが、ドラマにしろアニメにしろ、熱中してハマれるものはたまたま初回から出会うんですよね。

エンタメの世界にいるんだからと前作初回から見るクールもあれば、すっかりクール代わりを忘れてスルーすることもあったりとマチマチなのですが、こういうSNSでも大いに盛り上がるものはたまたま引っかかる。

これも宣伝とマーケティングが素晴らしいからたまたま引っ掛かってるように思えるのか、世間のニーズと合致したもののパワーが宿っているのか、なんなんでしょうね。

歴史の重み

まぁガンダムに関してはにわかです。これまたエンタメ人として初回から見たりしたこともあったのですが、分厚すぎる歴史と時代の隔たりによって途中で限界を迎える事複数回。

ビデオやDVDを借りるのが大変になってくる事が多かったので、今のストリーミング時代は逆に昔のアニメをきちんと見れているという若手も増えてくるのかもしれないですよね。

で、それだけの厚みを持つガンダムですが、「宇宙世紀」という本筋もあれば、若者を巻き込んだSEEDなどのアナザー的なものも作成し、新たな顧客も開拓しながらガンダム文化を継承して行っています。

ガンプラにゲームと、そこから派生したものもあって、もう完全に一つの文化と化していますよね。

他にも東映さんのスーパー戦隊シリーズや仮面ライダーシリーズなども、伝統と誇りを継承しつつも、どんどん新しい事も開拓しながら、現在まで続き、ファンを増やし続けています。

今回のガンダムも、0話を配信で行ったり、どこか最近流行りの謎解き要素なども散りばめてみたり、若い子が自分達がターゲットじゃないんでしょと言っていると聞けば、学校を舞台にしてみたり。

伝統の作品シリーズの中でも、いろんな革命的なこともしてみています。

それが急に初作品で尖りまくっていたら、なにこれ?となるものも、歴史の積み重ねの中で今までの歴史にない新しいことをしているという事がイノベーションになる。そういう強さを持っていますよね。

そしてただ冒険するというだけではなく、歴史を負うがゆえに、作品の強度を最高まで高め無ければならないというプライド、そこに関われるならと最高のスタッフが集まってきて、それぞれのガンダムへの愛を持ち寄りときには闘いながら制作されていると思います。

声優に置き換えて考えてみると・・

そう考えると、伝統を受け継ぐ声優事務所というのも大事な側面ももっているんだろうなーと思った次第です。

普段業界についてはボロクソ言ってますし、日本でもエージェント制が進んで既得権益者が解体されて行かないと声優達自身はずっと厳しいままだろうなーというのは常々本心で思っていますが、

でもそれぞれの事務所がトップランナーの技術や社長の色を引き継ぎ、その中でも独自色を出していく競争の世界が生まれるという事には、業界を守る大事さもあるんだろうなぁと思います。

ただし、伝統と革新を担えればの話。

果たして最高の教育をできているのか

正直声優事務所のレッスンで一人前になるかというとなれない、というのが本音です。

現場に出てるから、とプロコーチなわけではない所属者が教えに当たり、事務所の仕事へ繋がるからとプロコーチではない音響監督さんを呼び、レッスンは週1日や3日で大半は自主トレに多くを任せ、申し訳程度の発表会をする。

結局そこは毎度オーディションの場であり、レッスンの場では無くなっています。

そして結局、新人なんて現場でしか学べないよね、という話になり、それがコロナで抜き録りで新人が学べなくなると、「衰退するぞー」なんて騒ぎ出す。

現場でしか学べないとか言ってるけど、本気で教育しようとしたことあるのかなという感じもします。

今後の見通し

ということで、今後の声優業界の派遣を握るのは、業界の伝統を持ったプレイヤーがいながら革新のある教育をしっかりとできる所なのかなーという感じがします。

まぁアニメ表現を求められれば俳優の生っぽさを求められたり、本当に正解の無い世界なので、教育も四苦八苦だと思います。

しかもナレーションから吹き替えアニメ、今はステージまで。複合的に求められるからこそ散漫になってしまうことも。

正直民間の学校も、学校法人としての専門学校も、生徒不足と資金不足からどこも本当に良い教育をできているかというと、まだまだ振り切れていないと思います。

そういう意味では、たまたま良い才能が生まれているからいいや〜、ではなく、国家的に最高峰の美大ならぬ声大を作っていかないといけない時代なんじゃないかなぁと思ったりします。

申し訳程度に大学の声優学科とかもありますけどね。でもなんか無駄に1年間座学とかわけわかんないことやってるみたいですし・・

そして最近は声優と歌唱がきちんと分かれていたり、世界を目指すクオリティを目指さないといけなくなる時代が来ていると思います。

今後のスタークリエイターの世界では、何かのパートに一点集中の高いスキルを持つ人が部分的に採用される時代へ戻っていくのではないかなーとも予想したりします。

今後は伝統と革新を持った作品の一部となれるよう、一つの武器を丁寧に磨く時代。散漫に学ぶのではなく、

自分の武器をきちんと見定めて、進んでいく事が大事なのかもしれませんね。

ではでは。