演技・技術関連

【ボイスオーバーの】仕事をする前のルーティーン【㊙︎準備運動】

ひろ
ひろ
こんにちわ、ひろです。

専業で、宅録での声のお仕事=ボイスオーバーを生業にしています。

声を仕事にしてみたい、副業を作りたい人という人、

声優やナレーターを目指しているという方へも、

有益な情報をお届けしたいと思っています。

本日は、プロのボイスオーバーアーティストである私が、

仕事前に行っているルーティーンをお伝えしたいと思います。

ボイスオーバーはスポーツです

そうなのです。

表現の世界は、「1日自主練を休めば、3日分技術が後退する」(諸説あり)

と言われるほど、自主トレが大事なものです。

スポーツと言いましたがどちらかと言うと音楽に近いでしょうか。

ギターなら指の滑らかな動きは日々練習していないと鈍くなっていくと思います。

吹奏楽器であれば、肺活量なども練習しないと衰えていくでしょう。

声の仕事の場合はよりフィジカル頼りです。

鍛錬が足りないと

呼吸を使う肺活量が足りないと、声の安定が無くなり

舌の筋肉や口周りの筋肉が無くなると滑舌が悪くなってきます。

音の高低もしっかりと出して喉を鳴らしておかないと、役幅や表現の幅が狭くなります。

良いボイストレーナーさんは、声を鍛えるには、呼吸や発声の前に、まずそれを支える筋肉を鍛えるべき。とおっしゃいます。

と言うわけで、ボイスオーバーは舞台ほど大きく動き回るわけではありませんが、

体全身を使って表現するスポーツや音楽に通じるアーティストな訳です。

そこをありのままを表現すればいいから〜と鍛錬することを怠ると、途端に人に影響を与える表現ができなくなり、より大きく魅力を表現できる人に仕事を取られてしまいます。

日々どんなことをしているか

前置きはこのくらいにして、実際にやっていることを見ていきましょう。

朝起きてから声を収録するまでのルーティーン。

唇回し

滑舌の肝1、口を大きく回しながらマッサージしていきます。

ここが硬かったり筋肉がうまくいかないと、

母音がエの音がうまく開かなかったり、

同母音(母音が「ああ」と同じ音が続いたりして言いづらいやつ)がつっかかりやすかったり、

特にボイスオーバーでは、youtubeなどの流行で、テンポをできるだけ早くと求められたりもするので、滑舌の精度が収録時間を決めます。

クオリティを高く保つには、やはり滑舌がぶれているものはNGとすべきなので、

調子が悪いと何度か取らないと納得がいかないフレーズが出てきたりしてしまいます。

舌回し

同じく舌を口の中で大きくぐるぐると動かして動きを滑らかにしていきます。

舌の動きも、タ行やナ行、特にラ行!の動きに大きく影響と与えます。

そしてボイスオーバーの観点では、舌の動きが滑らかでないと、

リップノイズ(ぺチャという音が入る)が出やすい傾向があります。(自分の場合)

呼吸

しっかりと腹式呼吸を続けて、呼吸の容量を広げ、支えのある呼吸を意識して反復します。

同じく、特にボイスオーバーではリーディング用の原稿として経験豊富な人がライターを担当するとは限らず、読んでると「えっ」ていうくらい1分が長く切れ目が少ないことなどもあります。

息が持たないから原稿変えてくださいなんてことは当然言えませんので、

長い原稿でも、支えの効いた発声をし続け、語尾まではっきりと聞き手へ届けるという技術が必要です。

Z音

呼吸が整ってくれば、いよいよ発声へ入りますが、

そもそも声を出すということは少なからず声帯に負担がかかります。

まずは言葉を発さず、舌を軽く噛みながら、ZZZと振動音を出すZ音というやつで、

声をこれから出し始めますよ〜と声帯を起こすことで、少しでも負担を減らしながら発声へ入ります。

共鳴

声の正体は振動。その振動の主な発声場所は胸と鼻。

ここを「んー」という音で共鳴をしっかりと感じながら、

徐々に「あー」と実音に混ぜながら、しっかりした声を出し慣れていきます。

声帯マッサージ

急に高い音を出すと枯れてしまったり、ガタガタしてしまいます。

「あー」の音で共鳴を意識しながら、

高いところから低いところで音程を移動させながら発声を続けていき、

音程の変化が滑らかにできるよう、高音が安定するよう、低音がしっかり響くよう、

反復していきます。

外郎売

それぞれ慣れてきたものをしっかり落とし込みながら、

読み手の滑舌練習の大定番、外郎売を読んでいきます。

なんかこれまでのルーティーンでイマイチだったところがあれば、

そこを重点的に意識しながら読みならしていきます。

滑舌練習

それぞれの人の口の形や舌の長さ大きさなどから、苦手とする言葉の辛なりは変わってきます。

自分は「られる」系が苦手です。(これは多いと思いますが)

これまで原稿でつっかえやすかったものをメモっておき。

その滑舌練習原稿を言葉のつながりを意識しながら読みこなしていきます。

まとめ

ということで、私の読み前のルーティーンでした。

まとめると

  • 唇回し
  • 舌回し
  • 呼吸
  • Z音
  • 共鳴
  • 声帯マッサージ
  • 外郎売
  • 滑舌練習

といった流れでした。

全体をきっちりとやっていくと、1時間くらいはかかるでしょうか。

ただこれは衰えさせないための基本メニューで、さらに深めていくためにももっと時間をかけないといけません。

クライアントの皆様。ボイスオーバーアーティスト諸君は読みの時間だけが対価なのではないということは是非心の片隅に置いて頂けると幸いです。泣

まぁあまりに時間がない時は、調子悪そうなところだけささっとやったりもしますが。

そして今回は読み前のルーティーンでしたが、これとは別で筋トレも定期的に行っています。

次回はその部分をお伝えしていこうかと思います。

これからの方へ

これから始めようとしている方は、これだけを参考にしても、変な癖がついてしまってもあれですので、きちんとトレーナーさんの指導は受けて欲しいなぁと思います。

私も記事の中で、まだ黎明期で副業などでもオススメですよ〜などと言ったり、
ボイスオーバーの案件では、素人OKとかも言っちゃってるし、簡単に参入できるぞ〜というイメージを与えてしまっているかもしれません。

もちろんそう言った面もありますが、
長く続けていくには、継続的な努力で今日は昨日まで以上の表現をするぞ!という信念がないと、
需要と供給の関係から、増える志望者に対して安定して勝ち抜け無くなる時が来てしまいます。

自分のルーティーンは持てていますか?

昨日より上手くなる術を自分の中で確立して、日々成長していきましょう。

ではでは。