ボイスオーバー 解説

【声優】声優専門学校に合う人合わない人【○○が必要】

ひろ
ひろ
こんにちわ、ひろです。

専業で、宅録での声のお仕事=ボイスオーバーを生業にしています。

声を仕事にしてみたい、副業を作りたい人という人へ情報をお届けしています。

さてさて、講師経験も踏まえて声優学校について書いてみたので、今回は声優志望として、声優専門学校を検討しているなら、という観点で記事を書いてみたいと思います。

圧倒的に必要なのはコーチャブルであるかということ。

もうほぼ結論のようなものですが、これがない人は本当に向かないです。

コーチャブルとは、何かを良くするための教えを容易に受け、身にすることができる状態のことと定義されます。

ハリウッドの芝居のコーチングの第一人者ですらこれが無い人を鍛え上げる保証はできないとするほど、本人のコーチングに対する資質というのは教育に大きな影響を与えます。

要するに、講師、スタッフに言われていることを受け止められるかどうか。

多くの場合、長く授業を受け持たれている人は、最前線で売れ続けている人とは限りません。

各々の経験と今までの学びから教えることについて、それぞれの感性と方針に従ったものになりますが、

その誰もが、そこの場にいる受講生をレベルアップさせるという目的を持って講義をします。

それをろくに受け止めもせず、無駄に反発したり、自意識を曲げなかったり、
学びにきたというより自分に自信があって実力を試しにきた。

というような人にとっては大体2年間が無駄になりがちなのでやめておいたほうがいいと思います。

最初は良くても2年間は長すぎると思います。

学校の構造とは

どうしたって学校業というものは、2年通わせて学費のみで運営していく学校です。

超富裕層から寄付金をもらうようなことも無いです。

スタッフの給料も校舎も広告営業費も全て学生の授業料の割り勘で運営されていきます。

そうなると、

・実力があってもできるだけ2年の卒業後までにデビューしてもらいたくなかったり、
(よっぽどの大きなデビューじゃないと)

・本当に必要なものよりもその場の学生の満足度というものへのプライオリティーが高くなりがちだったり
(あくまで「がち」です)

・やめてしまうと2年目の学費をもらえないので、必要以上の厳しさも敬遠されるところがあったり、
(あくまで頑張ってもらいたいからですし、コーチングはしっかりしています)

・時代的に炎上でもしようもんなら致命的なので、無難な運営になったり。
(安全安心の運営ということでもあります。)

全力のフォローも交えましたが、要するに、時代的にも経営的にも保守的にならざるを得ない構造があるということです。

もちろん全ての学校を見ているわけでは無いので、全部がそうだとはもちろん言いませんが、
まぁ物事には大体二面性があります。

言いたいことは、構造の歪みがある中で完璧な学校など存在しないということ。
もちろんそこに属していた自分にはそこにある十分な魅力もあると思っています。

ただ、批判的な人は、イマイチなところばかりに目がいって、
積極的に楽しんで充実している人はしようとも思わないような、
レビューや掲示板に書き込んで批判を撒き散らす人になってしまいます。

その他オススメしない人

あとは相当実力がある人もそんなにお勧めはしません。

大人数授業では指導は中間層から下層の人への指導が中心ですし。

実力があれば学校の案件などもらえたりするかもしれませんが、後々使えるような実績はアニメ出演くらいですが、相当大手の学校で金かけてないとそんな案件はありませんし、時代や経営状況によっても変わってくるものなので、仕事をもらうために学校へ行くのはバクチすぎるかなと思います。

在学中に大きな案件があったらラッキーくらいじゃないと微妙ですね。
実力あるならさっさと声優事務所へいってアピールすべきです。

かくいう自分も

そんなことを言っている自分も、コーチャブルではない人間の一人でした。

憧れの声優さんを目指して、同じ声優専門学校へ入り、真面目には過ごしていましたが、
目を見張るほどの指導に対する満足度は得られないし、自身の成長は感じられませんでした。
ダメ出し=アドバイスを積極的に聞きにいってもなんか基礎的な同じようなことを言われている感じだし。

という状態でした。

が、教える立場になって感じてみて初めて、自身の成長を感じないのは、狙いを持って授業に望まず、言われるがままにこなし、過去を振り返らないから成長を感じないだけで、確実にそこで得たものはあったはずですし、アドバイスが同じようなことなのは、自分が80点くらいの芝居で変化せず。「まちがっちゃないけど、良くも無い」以上のアドバイスを貰えないほど攻めてなかったんだなーということがようやくわかりました。

そしてそういうこともきっと授業の中で散々言われていただろうし、自分がコーチャブルであれば、自意識から抜け出し視野が広がるのも早かったろうと思います。

コーチャブルでない人にオススメなのは

その後自分は見にいった舞台の生き生きした演技に魅了され、そこの演出家に師事し、根底から芝居の自意識をぶち壊され、事務所の大先輩の個人的なワークショップにより、読みに対する自意識をぶち壊されました。

もちろんまだまだ未熟ですが、あのまま進んでいたらとんでもない気色悪い芝居から抜け出せなかったと思うとぞっとします。

だからこそなかなか素直になれない人は、本当に素晴らしいと思うモノを感じ、この人の言うことなら絶対受け止められると思う人を見つけて教えを請う方が、よくわかんない人に正しいことを教えられるよりも100倍学べるのだと思います。

もちろん学校にそういう方がいれば問題ないです。(ただ大規模校はその人に教われるか保証が無いですが)

まとめ

ということで、声優専門学校に合う人合わない人。というお話でした。

なんか総合すると多少悪し様に言っているような感じになってしまいましたが、

自分自身学生として、学校を通して自信や夢を掴むための知識を得、一緒に戦える仲間など、掛け替えのないものも得ました。

見てきた学生の中でも、学校へ来て指導により見違えるように良い方向へ変わった人、学校の繋がりによって事務所や仕事の案件とのとても素晴らしい縁を繋いだ人、自らの行動力で学校をうまく利用して色んな活動を通して自身を成長させている人、綺麗さっぱり声の夢への未練を立ち切れた人。(それも一つの価値だと思います)

それぞれの形でのステップアップを果たした人もいました。

そしてそういう人たちは皆コーチャブルでした。

業界においてはコーチャブルな人だけが売れるとは思いませんが、安く無い費用のかかる声優学校を価値あるものにするにはとても大きな性質だと思いますので、学校行こうか悩む人は、自分を振り返ってみたり、周りに聞いてみたりして参考にしてもらえたらと思います。