ボイスオーバー 解説

【時代は】声優の歴史とボイスオーバー界の盛り上がり【どこへ?】

ひろ
ひろ
こんにちわ、ひろです。

専業でボイスオーバーアーティストを生業にしています。

まずボイスオーバーってなに?という人はこちら。

要するに、「声優・ナレーションをはじめとする宅録で行う声のお仕事全般」を指します。

専業1年目にしてボイスオーバーで月収50万円を達成した経験を元に、

声を仕事にしてみたい、副業を作りたいという人、

TV・アニメで活躍する声優やナレーターを目指しているという方へも、

有益な情報をお届けしたいと思っています。

先日の記事で、

コロナ禍でボイスオーバー案件はそんなに上がらず、
ライバルだけが増えていくのかよーと感じてしまったかもしれません。

そうなると「今から参入するのはもう遅いかな」と思ってしまうかもしれません。

ですが、コロナ禍に関係なくボイスオーバー案件は増えていっています。

どういう形でボイスオーバーが生まれて、今後どのようになっていくのか、

歴史を知れば、未来も見えてきて、業界に対する不安も少なくなってくると思います。

ということで、今回はネット声優界隈の過去を調べてみましょう。

大先輩からすると色々異論はあるでしょうが、まずはざっくりと理解しましょう。

ボイスオーバーの世界

声優・ナレーターが生まれる

そもそものスタジオ声優・ナレーターの時代感をかいつまんで。

1920年代にラジオが生まれ、声の芝居が始まる

1940年代にラジオドラマの制作が増え、声優という呼称が使われ始める。

1950年代にテレビ本放送開始

1960年代から洋画吹き替えが増えていき、アニメ放送も始まる。

そこから、ラジオドラマ、吹き替え、アニメ、CDドラマ、ゲームなどを通して各声優ブームを巻き起こしながら声優の地位を確立させ

ナレーターも、アナウンサーから派生しながら、報道、バラエティ、CM、企業Vなどを経て、声の仕事を確立していく。

ということになります。

その中で声優事務所も最古の事務所「俳協」を立ち上げとして、派生していくことになりますが、それはまたいずれ。

メディアでの声の活躍は、テレビから考えても70年ほどの歴史があるということですね。

まぁ建築とか商売とか、太古の昔からある産業よりは学ぶのにとっつきやすそうですよね。

逆に言うと、メディアの声優・ナレーターでさえ、進化の途中、

それぞれがバブルを中心とした潤沢な予算から派生し、確立してきたものが、

予算の低下により垣根が低くなってきて、混ざり合い、新たな方向へ向かっているようにも感じます。

アニメに俳優も出て、ナレーションを芸能人が担当する。

今は業界が声に求めているものは作品を広める為のインフルエンサーというような雰囲気が漂っていますね。

それがエンタメの歴史にとって良いことなのか、ここから変革があるのか、要注目です。

ナレーション事務所の方曰く、何かがブームになった時に、時代は動くとおっしゃっています。

最近だと明らかに鬼滅の刃で、鬼滅声優さん達の各所への進出も目覚ましいですね。

伝統の技術を知り、革新のある表現を模索する。それが新時代の声職人には求められています。

2000年辺りからネット声優という言葉が生まれ出しました

1950年頃のテレビ放送開始から半世紀ほど経ち、ネットがどんどん高速化、大容量化していく中で、

TVのメディアなどとは少し違った文化が現れます。

ネット声優という言葉が出現

データ転送や収録機材など、環境が整い出したことから生まれ始めたのでしょう。

そう考えると、宅録界隈の歴史は20年ほどという事になるんでしょうかね?
色々先輩の話も聞いてみたいですね。

初期の頃は恐らくニコ動などでの同人的な作品での投稿がメインだったのではないでしょうか。
趣味の延長としての活動で、ネット声優という言葉も、アマチュアと同義のように使われていたように感じます。

収益を得ると言っても、中々エンタメで収益を得るというシステムが構築されていない頃だと思うので、
作品を出して、ファンになってもらって作品料をもらうという形だったろうと思います。

それでもコミケなどの同人文化も昔から人気がありましたから、人気のドラマCDのサークルなどは、しっかり収益を得る事ができていたのかも知れませんね。

フリーの声優・ナレーターも存在していたでしょうが、クライアント営業も直接訪問で、収録はスタジオで行われていたでしょうね。

youtubeの台頭

2005年にyoutubeが生まれ、

2006年にはgoogleが買収、広告事業と結びつき、

2012年には一般ユーザーにパートナープログラム、広告収入が収益を得られるようになる。

HIKAKINさんが10周年という事なので、8〜10年前くらいにyoutubeの大きな波が見え始めたくらいでしょうか。

そこでメディアでのギャラを大きく凌ぐyoutuberがたくさん露出してきたことで、
youtubeで活躍するクリエイターさんが爆増していきます。

そうしたyoutubeの見たい時に見れる仕様や、若いクリエイターの露出がネットネイティブの若年層に刺さり、若者にアプローチするにはyoutubeと、広告費もどんどんネットへ流れていきます。

https://markezine.jp/article/detail/33008

テレビよりネットでの広告の方が、効果測定しやすく、費用対効果が明確なことも一因ではないでしょうか。

そんな状況から、

youtubeクリエイターが一旗あげるべく、多くのボイスオーバー を必要とし、

演技系から解説系、日常系と、マンガアニメ系それぞれのジャンルで声と共に人気を博しています。

一方広告の方面でも、その場で購入をアプローチできる商品販売系の広告も増えていき、

より強く訴求する為に、ボイスオーバーを必要とする事が多くなりました。

youtubeで音楽や解説など、ながら聞きするユーザーも増えてきていることから、耳へのアプローチは必須となってきているようですね。

そんなことから、マンガアニメ広告、通販系広告として、ボイスオーバー の需要が激増しています。

音声コンテンツ文化再来

ラジオから始まったオーディオ文化ですが、

その後テレビがメディアの中心になり、

その後ネットが出てきましたが、

どんどん多様性も広がり、大都市での孤独の寂しさや、コロナ禍の人との遠い距離感などで声を聞きたいという需要や、

忙しい人達がながらで情報やエンタメに触れられるという授業などから、

音声メディア市場も格段にマーケットが広がっていっています。

https://otonal.co.jp/blog/4658

声のみのコンテンツとなると、声優・ナレーター・ボイスオーバーアーティストの活躍できる場が増える一方になります。

ラジオコンテンツ、ボイスでのエンタメ、オーディオブック、音声広告など、多様な案件の増え方をしていき、

それは既存のメディアで戦う事務所所属アーティストとは一線を画す動きになっています。

今後もそれは加速していき、ネットへの広告費流入と音声メディアの共にボイスオーバーの世界も右肩上がりに成長していくことが予想され、

マンガアニメ動画やVtuberなどのネットコンテンツが若者を中心に熱狂的な支持を得ていく先に、ネットからメディアへ逆輸入などということも考えられ、

その先にネットを中心として活動しているボイスオーバーアーティスト、クリエイター達がが3年、5年、10年後にどういった活躍を遂げているのかは非常に興味深い所です。

まとめ

ということで、メディアを中心とした、これまでと今をお伝えしました。

混沌とするメディアと、順調に成長するネットという対比が印象的だったかと思います。

現状はやはり、地上波アニメ声優を目指すのであれば、声優事務所の門を叩いて激しい競争の中で戦っていくしかない所はあります。

ただ必死に何年もかけてたどり着く未来が、ほぼインフルエンサーかネームバリューを獲得したベテランしか起用されないような状態かもしれません。

かつての教え子で、時代の流行に敏感で、自己プロデュース能力に長け、一定の実力のあった子がメディアかネットかを考えた末にネットを選んだのは自分にとって印象的でした。

これから声の業界を考える人、まだまだ若い人にとっては、自身の才能とも向き合いながら5〜10年後を見据えた選択をしなければ、

ベテラン・中堅の背中をみながら順番待ちをして一生を終えます。

やりたい事、自分の価値観をしっかりと見据え、覚悟のある一歩を是非ふみだしてほしいとおもいます。