ボイスオーバー 解説

緒方恵美さんの動画見て。

ひろ
ひろ
こんにちわ、ひろです。

専業でボイスオーバーアーティストを生業にしています。

まずボイスオーバーってなに?という人はこちら。

要するに、「声優・ナレーションをはじめとする宅録で行う声のお仕事全般」を指します。

専業1年目にしてボイスオーバーで月収100万円を達成した経験を元に、

声を仕事にしてみたい、副業を作りたいという人、

TV・アニメで活躍する声優やナレーターを目指しているという方へも、

有益な情報をお届けしたいと思っています。

動画の感想シリーズ

度々SNSを見た感想を書いてますが、まぁそれはほぼ現状の業界のマクロな点を吐露しているわけですから、それぞれ興味深いものです。

今回は緒方恵美さんが声優業界について語っていらしたこちらの動画

意識高い系としては落合さんが声優さんと絡んでいるのも胸熱ですし、

自身も緒方さんに学生時代にありがたい言葉をいただいた身でもございます。

一線にいる人がしっかり危機感を持っているということは非常に大事なことですよね。

さて、しょっぱなから落合さんがアニメの業界の窮状として、制作会社も大変で、黒船にいるような感覚・・という話から緒方さんも声優業界の状況について語っておられました。

宅録だなんだとあるけれど、芝居の本質は対面で人が掛け合いながら情感を交流しあって職人芸のようにやりとりするもの。

人の芝居を聞くのでも、撮り終えた音声を聴いてやるのとでは全然違い、

ベテランは昔に行った芝居の記憶を用いながら対応するが、新人はその経験が浅いので厳しい。というもの。

それは今後も続いていきそうで、そこで失われるものも多くあるだろうというもの。

確かに。上級者と絡むことで開かされる自身の感覚というものは本当に大きかったですね。

だからこそ、ベテランや自身も声優学校に危惧していることというか、相手に影響を与えない人と芝居をしてもなんにも得るものがないというか、それはほぼ一人芝居と一緒だし、人に影響されない、開かないないで芝居する感覚を定着させてしまう危険もあるほど怖いものなんだよなーという感じはします。

ただでさえ声真似などのブームにより独りよがりな演技が増えていく中で、本物の心の交流というものが無くなっていくのかなぁというのは大きな損失ですよね。

一方で。

このタイミングで無くなったものだから大きな危惧を感じるのはそうだろうなぁという感じですが、

例えばドラマや映画なんてシーンごとに切りながら取ったり同じセリフを録り方変えながらやったりするし、相手のいない中やったり、最初にクライマックスシーンを録ったりと、かなり演者は大変な事になっているんじゃないかなぁと思います。

だからこそほぼ素人でも出れちゃったりとか弊害も大きくあるのでしょうが、そこでこのままではダメだと思った人は舞台で修行を積んで長く演じ続ける感覚を取り戻そうとするのだろうし、

たまに劇場が主な俳優さんがドラマで好演を見せて他とは違う存在感を見せるなどしているのでしょう。

そう考えると、録り方が変わったとて、会話主義の文脈を大事にする声優さんはこれからも生まれるだろうし、より舞台出身の声優が存在感を見せてくるのかもしれないし、職人だけができるものじゃなくなることが大きな多様性と可能性を生むこともあるかもしれません。

まぁ素人芸能人声優の否定派からすると半掌返しですが。

これが進んでいって、本当に芝居力が全然無いわーとかなっていったら、アイドル的声優だけじゃなくて、本当に実力がある人が浮上してくるかもしれないわけで、まぁなるようになるやろ、というのが傍観宅録声優からの感想ですよね〜。

やっぱ録り方よりかは予算無いっていう方が厳しいっしょ、という気がしていて。

それこそ潤沢に報酬がもらえるのであれば、収録の合間に舞台をして実力をつけてってことができるわけですが、それができないから主役もらってもバイトしながらなんとか生きていくみたいなことになるわけで・・

翻ってエンタメにお金が残らないのは、社会全体の閉塞感ですよねー。という感じ。
もっと言えば、バブル期のせいで日本の価値観が大きく歪んで既得権益にすがりたくてイノベーションを上の世代が押さえつけた結果、失われた30年とかってなってんだから、若者がどうとかじゃなくて年寄りが我が身を振り返らんかいという気持ちにはなっちゃいますよね。

もちろん自身の大きな夢としては人気作品に出てちやほやされたいというのが根幹にはありましたが、
あのまま業界の最後尾で順番待ちをしていたアナザーワールドを想像するだにぞっとします。

清貧をよしとしてみんな仲良く落ちぶれるなら納得できる閉鎖的な村社会日本。

薩長同盟のようなイノベーター集団がどこかでできるのかできないのか。

まぁ壮大な話にしていまいましたが、どんな業界のマクロな話も結局大枠日本全体の話じゃんというふうになってしましますよねぇ。

予算があれば解決することも多いんだから。

もうちょっとお金の話を横やりなくじっくりできるようになるまでこの国では物事は変わらなくて、もう少し壊れないとどうにも動けないだろうなぁと思います。

そして何かが起こった時にどう良くするかというのをシミュレーションしておいて、一気呵成に変革を起こせるかどうかというのがイノベーションのポイントなんじゃないかなーと思いました まる

それでも自らプロジェクトを立ち上げて次世代の俳優さんを育成しようとしている緒方さんはやっぱり業界を愛しているなぁと思うし、こういう人がいるかぎり今後も良き伝統も無くなることはきっと無いだろうと思います。

良いところは残し、変革できるところは行っていく事が業界の為なのでしょうね。

ではでは。