ボイスオーバー 解説

【ボイスオーバーの】ウォーターマークとは? 【バックレ防止術】

ひろ
ひろ
こんにちわ、ひろです。

専業でボイスオーバーアーティストを生業にしています。

まずボイスオーバーってなに?という人はこちら。

要するに、「声優・ナレーションをはじめとする宅録で行う声のお仕事全般」を指します。

専業1年目にしてボイスオーバーで月収50万円を達成した経験を元に、

声を仕事にしてみたい、副業を作りたいという人、

TV・アニメで活躍する声優やナレーターを目指しているという方へも、

有益な情報をお届けしたいと思っています。

ウォーターマークとの出会い

さて、ボイスオーバーを初めて海外案件が多くなってきた最中。

クライアント様とのやり取りの中で、こんな文言が出てきました。

「サンプルください。ウォーターマーク付きで。」

ん?ウォーターマーク?

英語だったので、綴りはwatermark。

声優ナレーターを志しこの道一筋10年以上の私ですが、初めての出会い。

初めは何か案件に関わる固有名詞かな?と思っていたがそうでもなさそう。

そこで軽く調べてみると、意味的には「透かし」。

元々濡れた時に紙に施して、乾かすと見えなくなる。

そして濡らした時だけ出てくるメッセージ。

窓が結露した時に書いた文字が、次の結露で浮かび上がる的な。

相合傘とか書いて名前書いて好きとか書いてある誰かもわからないやつを見て不愉快な気持ちになるやつですよね。伝わってる?

それが画像となるとデジタルウォーターマークといって、有料の画像サイトとかでうっすらとサイトの名前とか書いてあったり、デジタルになっても透かしを入れることで、
簡単に使われないように、でも商品そのものの全体像はわかるようにしているという奴ですね。

音声にとってのウォーターマークとは?

なるほど、画像は心当たりがありました、その音声版ということなんですね。

ただ音声のウォーターマークってあまりピンときませんでした。

どういう風に入れるんだろう?それってサンプルとして機能するのか??

ということで音声のウォーターマークということでさらに調べてみると、その入れ方や使い方がわかってきました。

簡単なやり方では、いわゆるピー音をうっすら入れておくことで、許諾なくそのまま使われてしまうのを防ぐという形のようですね。

protoolsでは、新しいトラックを用意し、入れたい範囲を選んでから、AudioSuiteタブからOther→Signal Generatorと選択し、そのプラグインをレンダー。

そして音量の調整でピー音の調整ができる。ということです。

これで私はピー音を使いこなすことができました。
そしてウォーターマークを入れることができるようになりました。

ウォーターマークの使い所

さて、それができるようになったことでどのように使うか、ということですが。

タイトルにもあるように、基本的にはバックレ防止ということですね。

クラウドワークスなどのプラットフォームはともかく、SNSやHPなどを通じた直接案件というのも依頼されることも多々あります。

その中で交わされる契約を保証するものは基本的には信じる心しかありません。

それは言い過ぎでした。会社や連絡先などがあれば、それを頼りに請求をすることなども可能でしょう。

が、会社もよくわからず、連絡先はSNSだけという形で依頼してくる方もいらっしゃいます。

中には会社も架空のものを用意しているかもしれないし、住所や電話番号もいちいち本物かどうか調べるのも大変。

そんな時に!仕事の納品音声に対して、全てとは言わず、一部にだけでもウォーターマークをつけて納品し、検収を終え、

お金が振り込まれたら外したものを提出しまっせ。という作戦ができるというわけですねぇ。

実際のところ・・

なるほどなぁと思いつつ、このボイスオーバー業界、1年以上身を置いていますが、9割9分は支払いまでしっかり行ってくれますし、

言うても宅録の多くはめちゃくちゃ高単価な案件な訳ではないので、リスク背負ってトンズラこくメリットがあまりないというのが正直なところ。

さらに、請求についても月末締めの翌月末支払いなどということも多く、支払われないとウォーターマーク外さんぞ、という交渉も果たしてできるものかと言われると。

実際にトンズラ被害にあってしまいましたが、それ以前に知っていても使えはしなかったでしょうねぇ。

ということで、ウォーターマークですが、
今回必要となったのもそうっぽいですが、クライアントとプレイヤーの間の仲介に入っている人が、クライアントに持ち逃げされないように、ウォーターマーク入りでプレイヤーにサンプルをもらう。

といったことに遭遇する事があるかもね。といったところでしょうか。

あとは、あまり多くはないですが、音声募集の中にはコンペ形式のものなどもあり、そう言う時には、勝手に使われしまわないようどこかに入れておくのもいいかもしれませんね。

まとめ

という事で、ウォーターマークとの出会いでした。

日本で言うところの「透かし」で、音声業界では音声納品の際に異音を挿入し、

そのまま使われる事がないように処理する事。と言う事でした。

中々普段モリモリ使うものではないかもしれませんが、

依頼された時には、「あーはいはい、入れれますよー」とドヤ顔できると良いかなと思います。

まぁそれがいるって言う時点で若干のきな臭さを僕は感じてしまいますが・・。
皆さんも十分取引には注意して行きましょうね。

ではでは。