プロフィール

ひろ

自身のアイコン、Vtuber写真
Vtuberひろ リアルも天パなのです。

【自己紹介】

ボイスオーバーアーティスト1年生。声優、ナレーション、声の生業の人。 男性。

声優を目指し、声優専門学校、大手声優事務所を経て、 フリーナレーターへ。

業界経験をかわれ、声優学校講師も経験。

その後、宅録の声優・ナレーターである「ボイスオーバー」を始め 専業で月収50万円を達成

声優・ナレーターを目指す人、ボイスオーバーを副業で始めたい人や,専業で食べていきたい人へ向けた情報をブログで発信。

仕事の流れや営業方法、使用機材、仕事の心得、演技・原稿読み論などについて発信中。

現在は地方在住、一軒家の小さな録音ブースから、世界へ音声をお届け。ペットはハムスター。

演技からナレーションまで、幅広い表現で案件受注多数。

職場

自宅の一室に防音ブースを建造。プロ使用の機材と防音を使って収録しています。

自宅録音ブースPC側写真
自宅録音ブースPC側

リモート収録もOK。原稿はipadでチェックを書き込みながら収録しています。

自宅録音ブースマイク側写真
自宅録音ブースマイク側

スペックは

PC: imac
DAW: protools
Mike: Neumann U87Ai
Audio interface: RME Fireface UCX
soft:izotopeRX8

ガチガチプロ仕様ですが、それを活かすにはエンジニア知識も必要ですし、
経験と周りの状況から、ここまでしないでも大丈夫ですよと記事内で語っています。

想い

当時僕は、声の業界を勧める事ができませんでした。

声優・ナレーター経験をかわれ講師として声優学校へ入ってみると
その仕事は、「経験を元に後進を育てる」という事だけではありませんでした。

学校は生徒がいなければ継続できません。

声優の魅力を伝え、学校への興味を持たせて入学してもらう。
そこを含めて業務のうち。

だけど、中にはそもそも業界へ飛び込もうか悩んでいる子、軽い興味しかない子。
心の病や、技術的にも、感情表現的にも、なかなかプロへの道筋が見えないような子もいましたが、

そこは、『技能的な試験も何も無く、全ての子へ門戸を開く学校。』

アニメ声優として一流を目指すのはなかなか難しいよ。とは口が裂けても言えません。

まぁもちろん最初からやる気満々の子を断る事はもちろんしないのですが、

お世辞にも才能と魅力があるとは言えない子が大学や就職等と迷っている時に、

「プロが目指せるこの学校へ是非入りなよ。」というセリフを、確信を持って言えていない自分がいました。

ある程度魅力と見込みのあった人たちが順当に頭角を表していく同期、

そんなメンバーでさえも高すぎる一流声優への壁、

何十、何百と受けるオーディションで一度役を勝ち取っただけでは変わらない人生。

急に現れた天才にさくっと売れていく。

それを補う夢と魅力がそこには確かにあるけれど。
貧困と年齢で終わらせられる限りある夢という現実を見て、

その為に何百万という学費の借金を家族や本人に背負わせるという事が重すぎました。

演技の楽しさを知る。かけがえない仲間を作る。そんなことはここじゃなくてもいい。

稼げるか、稼げないか。

もちろん学校の上層部も声優業界に蔓延する、夢が若者を犠牲にするシステムに疑問を抱いていたし、
変えようともし、仕事という実績にもこだわっていましたが、

なかなか成熟した業界は変わることがありませんでした。

ボイスオーバー

専任として講師業をする中で、
スケジュールも作れず、声の仕事はほぼ無くなっていきました。

だけど、まったく今声で稼いでいない自分が何を語るのか。

そういう思いの中で、スタジオへ行くスケジュールが取れないならば、
宅録でもいいからと声の仕事の可能性を探っていきました。

そこで、連綿と続いてきたTV・ラジオなどのメディアの中で走ってきた一流プレイヤーが凌ぎを削り、
増え続けていく業界の中では敵わなかった自分の技術が、

ボイスオーバーの世界では受け入れられ、バリューを感じてもらえ、何度も使ってもらえる。

事務所の支配する業界ではできなかった、

・自分で営業するということ
・声だけじゃなく機材やソフトを含めた総合力
・声だけじゃなく色んな仕事と絡めながら付加価値を作っていくということ
・スケジュールを自分で作るという事。

新しいルールがそこには広がっていました。
ネットが作ったその世界は、これまでの固定された価値観をぶっ壊し、
自由な世界へと連れて行ってくれました。

もちろんそれなりに大変な事がありますし、何かを捨てる覚悟も必要です。

ですが、

今は私は、

声の業界を心から勧められます。

人のせいにする事なく自分で切り開いていける世界。

仕事がないのはマネージャーのせい、なんて言い訳もできません。

有名じゃないから仕事が取れないなんてこともありません。

フルタイムの仕事をしながら副業としてでもできるし、疲れたら一旦休める。

ネット世界が変えた声の業界2.0。

そんなやりがいある世界、ボイスオーバーを、

人並みに稼げるようになった私が、皆さんに経験と考えをお伝えできればと思います。

あなたへ

もちろんこれから始めようとする人、興味がわいてやってみようという人も歓迎ですし、

経験者としては、
多くの教えを受けて、努力を重ねてきて、それでもそれぞれの事情で続けられなかったというような人にも、

また声の仕事へ興味を持って取り組んでもらえたらとても幸せだなぁと思います。

感性の良い人ほど、目標の場所と自分の現在との距離を測るのがうまく、
早々に心が折れてしまう人が多かったのをよく覚えています。

まだ始めていない頃の自分へ、どうその魅力とやり方を伝えればいいか考えながら、

あの頃のあの子が、いつかあの表現をまたネットで多くの人へ届ける事ができるように、

そしてそういった業界の広がりが、これから始める皆さんをもっと大きなマーケットへ連れていけるように、

ささやかながら発信をしていこうと思っています。

2021年09月01日 ひろ