演技・技術関連

【宅録】マイクでの収録について【ノイズ・反響】

ひろ
ひろ
こんにちわ、ひろです。

専業で、宅録での声のお仕事=ボイスオーバーを生業にしています。

声を仕事にしてみたい、副業を作りたい人という人へ情報をお届けしています。

前回ボイスサンプルの収録について書きました。

その中で収録についてお伝えする事が長くなりそうだったので別項にて書いてみます。

私がとりあえず気をつけていた事で、音響のプロではありませんので、あしからず。

録音時に気をつけるべき事

収録の際、特に気をつけて欲しい所は『環境ノイズ』と『反響音』です。

基本的な音質は機材に左右されますが、
普通の部屋で収録を行う場合、
どこに置くか、周りをどうするかなどで、大きく収録音声が変わってきます。

環境ノイズとは、

収録時のマイクに入る「サー」と言う音。

収録音声というのは、例えばyoutubeなどで、動画に載せて聞く場合、
そのままの音声では少し小さいです。
なので音量を大きくする必要があります。

その場合にこの環境音が大きいと、音量を大きくした時に更に大きくなってしまいます。

反響音とは、

自分が喋った時に音が壁を反射してそれもマイクに入ってしまう、
お風呂場などの音を想像するとよいかもしれません。

歌唱などでは、そもそもリバーブなどで反響音を足して音を膨らませたりするし、
インストで多少ごまかせるかもしれませんが、
ナレーションやセリフはバックが無音状態の時も多いので、声が反響してる感が非常に目立ちます。
叫びセリフなどは特に。

これらの環境ノイズと反響音が、問題ないというクライアント様もいれば、
それではちょっと、と選考の段階で切られてしまうこともあるので、
少しでもなんとかしたいですよね。

少しでも音質改善のためにできる事。

1.毛布で防音【初級】

自分も色々試しましたが、

結局、周りに毛布を張り巡らすのが一番有効でした。

自宅には程よい狭さのウォークインクローゼットがありましたので、
こちらの中で上下と前後左右4面をかき集めた毛布で覆いました。
(足りなかったのでこたつ布団も導入しました。冬場にコタツに使うので使えなくなってあせりました。)

毛布はかなり音を吸収してくれ、ノイズを軽減してくれます。


以前に、かなり狭い押し入れで吸音材などを使って簡易防音ブースを作ってみたこともありましたが、
逆にマイクの周りが狭すぎて、こもった音になってしまいました。

2.リフレクションフィルター【中級】

一番手軽でお手頃なのが毛布だとしたら、余裕があればこちらも。

マイクの後ろにつける吸音材です。

まっすぐマイクに向かって喋って、そのマイクの後ろへいった音が帰ってくるのが一番の反響になるので、
そこを吸音しましょう、といったものになります。

どちらかだけだったら、断然毛布作戦の方が良いと思いますが、
毛布に合わせてさらにこちらもあれば、より吸収できます。

価格が1万円切るものでも、個人的にはある程度効果を感じられました。

種類も色々あるので、レビューなどみながら導入も検討してみると良いでしょう。

3.防音ブース【上級】

より本格的にやりたい、となってきたら、防音ブースの検討をしてみても良いのではないでしょうか。
専業を目指すのであれば、あった方がよいでしょうね。

方法としては、

工事して導入する

防音ブースを買う

防音ブースをレンタルする

といった形。

それぞれ価格帯は

工事の場合は
広さにもよりますが200万〜
くらいは見た方がいいかもしれません。

防音ブースを買うなら、
ピンキリですが、録音を考えるなら80万〜くらいのモデルが後悔しないでしょうか。
ヤマハのセフィーネやアビテックスのシリーズが、しっかり値段はしますが、性能も申し分ないと人気です。

そのヤマハでは、レンタル・リースもやっていて、

https://rental.jp.yamaha.com/shop/r/r1030

レンタルなら1.8万/月〜
レンタルしていて、ある程度たったらそのまま安く買い取れるというようなシステムもあります。
すぐに大きな金額を出せないということでらば、それも一つのプランでしょうか。

いつでもやっているわけではなく、在庫などにもよりますので、気にある人はたまにチェックしておくとよいでしょう。

まとめ

ということで、録音の音質向上のためにできる事をまとめてみました。

機材と収録環境は、ボイスオーバーアーティストにとって、ステータスの一部です。

どれだけ良い声と技術を持っていたとしても、ノイズだらけの音声では仕事の単価は上がっていきません。

が、もちろんスキルがないと宝の持ち腐れになってしまう可能性もありますし、ほどほどの装備で大きな仕事を引き受けていっしゃる方も時々目にます。

どこまで費用をかけるべきかは、ボイスオーバーを仕事に軸にする気があるのか、周りと比べて自分のスキルはどうかなど、冷静な判断をしつつ、客観的に意見をくれる人に話を聞きつつ進めていくとよいでしょう。

そして、現在リモートワークの普及から、ワークスペースの確保として防音ブースの導入する人も増え、
コロナの影響で材料の確保にも影響が出ているようで、
価格も高騰してきていたり、頼んでから実際の導入までだいぶ待つことになるかもしれません。

これから更に高騰するのか、落ち着いてくるのかはまだわかりませんが、
導入を少しでも考えているなら、大分待つ事になるかもしれないことも含めて、
長い目で見て早めに検討を進めておくとよいかもしれませんね。