ボイスオーバー 解説

営業は法人には勝てないかもね

ひろ
ひろ
こんにちわ、ひろです。

専業でボイスオーバーアーティストを生業にしています。

まずボイスオーバーってなに?という人はこちら。

要するに、「声優・ナレーションをはじめとする宅録で行う声のお仕事全般」を指します。

専業1年目にしてボイスオーバーで月収100万円を達成した経験を元に、

声を仕事にしてみたい、副業を作りたいという人、

TV・アニメで活躍する声優やナレーターを目指しているという方へも、

有益な情報をお届けしたいと思っています。

続々と企業が宅録事業へ参入

ボイスオーバーを始めてから、日本の法人も続々と宅録事業を始めている状況です。

自分から募集へ応募したり、向こうから声をかけられたりとさまざまですが、

肌感としてはやはり増えていっている印象です。

そこはやはり、動画制作企業なども増えていく中でそこに入れる声の需要増を感じ取って、

動画制作を軸にナレーターを集めたり、モデル・俳優・エキストラ関係の派遣会社がナレーター部門を作ったり、そもそもナレーターを軸にした会社を立てたり、翻訳会社がナレーターを集めたりと、シナジーのある企業がナレーターを必要としている様子。

そう考えるとやっぱり宅録ナレーターというのはさまざまな事業で必要とされる使い勝手の良いジャンルなんだなぁとは強く思うところです。

個人営業冬の時代?

その一方で、それだけさまざま法人がナレーターを抱え出すと、個人営業というのが大変になってくる側面もあるのかなとも思います。

というのも、クライアント側から考えた時に、個人の営業に乗って何か頼んで大きな失敗があっても責任を取らせることができないわけで。

法人の場合は頼んだ人に何かあっても、他の人をアテンドしてもらったり弁償してもらったりと、法人という責任があるからこそ頼みやすいというのはあるでしょう。

まぁ突き詰めると責任などは個人営業と法人でどこまで差があるのか、とは思いますが、頼む人も責任を取らないといけないわけですから、個人より法人の方が頼みやすいというのはまぁそうなんでしょうね。

さらに起業は動画制作と抱き合わせ、翻訳と抱き合わせで手間と費用がお得になりますよと売り込んできたりするわけです。

さらに、動画制作会社などの「法人営業の求人」も度々みかけるようになっています。

営業専門職でその道の能力を買われて入ってバシバシ営業をかけている人がいる一方で、宅録業務の片手間にぽちぽち営業メールを送るなんて事で勝てるわけないよねと。

宅録ナレーター事務所の人の営業模様を聞いたことがありますが、営業リストなどを購入し何千件とアプローチをかけて、数件話を聞いてもらえて、その中から案件が決まるか決まらないかの世界のようです。

それを個人でやるなんていうのは中々非現実的ですよね。

今後の個人プレイヤーの道筋は・・

ということを鑑みると、クラウドソーシングサイトでのナレーション案件もカス感溢れる状態から進展しないのは、きっちり企業が企業案件を抑えることができてきているからかなーと思ったりします。

なのでクラウドソーシング系もすっかり応募数を見ると過疎ってきているような感じですし、
ココナラなどのスキルシェア系も有象無象の大飽和状態で使い勝手がエグ悪そうですし、

ナレーター派遣、宅録サイトなどでは一定のスキルチェックがなされるわけですから、

完全個人活動日本宅録ナレーターはなかなか冬の時代なんじゃないかなぁと思う今日この頃。

ある程度仕事を得るにはそこそこのスキルが求められるようになってくるんでしょうね。

ほぼ未経験だったんですけど宅録で月10万円稼いじゃいました!なんていう話は今後中々聞かなくなってくるかなと。

まとめると、

営業で個人は法人に勝てない。

法人が案件を握り出す。

案件を握る法人へ自信を売り込まねばならない。

売り込んでくる技術のある人と比較され、ある程度スキルが必要となる。

さらにそこに登録してもらえれば潤沢に仕事が来るわけでもない。

という感じの現在地図ですね。

冬の時代を生き延びれるかがブルーオーシャンに居座る為の鍵

そう考えると、来年以降は、一層宅録プレイヤーの淘汰が進んでくるんじゃないかなーとか思ったりします。

残るのは本気で稼げている人か、本気で趣味なんでマジで稼ぎとかどうでもいい人か。

インボイスで廃業廃業ゆっているスタジオ声優経験者たちも、貧乏拗らせて機材や情報を買う余裕もなさそうですし、宅録界の淘汰は進むし、若者はスタジオ声優の活躍に目を奪われているし。

こりゃあここまでで投資してきた先行者有利の状況になるか?とワクワク半分、景気にはしっかり左右されそうな業界だけにドキドキ半分。

来年の売り上げやいかに。今からワクドキです。

ではでは。